about


2003. April
作品を載せるサイトを作ろうと思ったとき、どういう形態にするかそれなりに結構考えました。
たくさんの人に見てもらいたいけど、ちょっともったいない気もするのが正直なところでした。
サイトがなくてもいいけど、あれば何かと便利。誰かに作品について聞かれたときにとりあえずココ見てくださいと言えるから。
用事があるときに出してこれるよう、物置 -storeroom- という名前をつけました。
必要なときに、必要な人にだけこの場所を教えようと思います。
いつも最新の、作品ファイル+いろいろ。
ひろいひろい "世界クモの巣"の片隅にある、私の物置です。
以上がこのサイトを作った理由と、コンセプトです。このメディアに対しては、かなり消極的です。
できるだけ見つからないようにするサイトにしたい、と言ってもいいくらいです。

しかしながら作っていくうちに感じているのは、これってひとつのメディアとして私にとっても面白いのかも、ということです。
内向的な作業と外向的な作業の比重がとてもヒリヒリしています。
これは普段制作しているときに感じているものです。
このことで、初めてペンタブレットをいじったときのショックを思い出しています。遠隔操作で描かれるもの。マウスの時に感じなかったのは、マウスが既知の道具とほど遠かったせいだと思います。果たして私はこの感じとどう折り合っていくのでしょうか。

そのうちこの物置は、私のサイトの一角になっていくのかもしれませんし、
ずっとこのままかもしれません。

珍しくいろいろ考えたので、ここに書いておくことにしました。


2021.May 追記 

最初にサイトを立ち上げてからそろそろ20年が経とうとしていることに驚く。
サイトのわかりにくさを死守しながら、コツコツと更新を続けてきました。
そして、2003年のこんなヒリヒリした感覚は、変わったのでしょうか。変わらなかったのでしょうか。あえてこのままここに置いておこうと思っています。

 

 

浜田 涼



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